チョイ上の自分史わたし本としてオススメするテーマ例をご案内しています。
故人の思い出
「遺品を整理していたら日記帳が出てきたので、これで故人の自分史を作りたい」という相談を受けることがよくあります。
日記帳に限らず、アルバムや手紙、ほかにも俳句などの創作メモが見つかったので、記念に本にしたいという方がたくさんおられます。
故人を偲ぶに際し、やはりきちんと整理しておきたいというお気持ち、よくわかります。
「あの人の生き甲斐はこれだったんだ」「あの人はこんなことをいつも気にかけていたんだ、あんなことを喜んでくれていたんだ」と。
本にしてまとめることでより故人の思い出がきちんとしていくと思います。
故人の思い出の作者の声
私の祖父は筆まめな人だったそうです。
父は家を出て大阪で働き、母と知り合い結婚しました。私はその大阪で生まれました。
やがて、家業を継ぐために27年前に戻りました。その頃生まれた弟はおじいちゃん子であり、おばあちゃん子です。
去年、改築するために自宅の荷物をすべて整理したところ、祖父の日記を発見しました。
高度成長期の日本のようすは昭和時代の映画やドラマで何となくわかっていましたが、祖父の日記を読んで、もっとよくわかりました。
もちろん、楽しいばかりではありません。
今はなんと恵まれていることか、昔の人は我慢強いというかへこたれない強さを持っていたと思います。
私はこれを本にまとめたいと思い、両親に相談しました。
自分たちのプライバシーに関わることは記載しない、高度成長期の庶民の暮らしをテーマに絞る、という条件でわたし本を作ることに賛成してもらいました。
できあがった「祖父が暮らした昭和」を両親にプレゼントしたら、とても喜んでくれました。
図書館にも寄贈しています。
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